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年次決算ではない月次決算とは
管理会計という言葉でイメージされるのは、予算管理などかと思いますが、あまり知られていないけれどとても大事なのは月次決算です。
今回は月次決算について解説を行っていきます。
月次決算について
決算という言葉で、1年に1度行う年次決算をご存知の方は多いかと思います。
月次決算というのは、1ヶ月ごとに行う決算業務のことです。
毎月の売上や企業の財政状況を把握することを目的として使用されます。
月次決算を行う企業も増えてきていますが、まだ導入していない企業もあります。
なぜこのような違いが生まれるのかというと、実は年次決算は法的義務があるのに対し、月次決算は法律で義務付けられていないからです。
月次決算を導入するのは企業の自由ですが、取り入れることで得られるメリットももちろんあります。
月次決算のメリット2選
主なメリットは2つあります。
年次決算業務の負担軽減につながる
年次決算は1年間の企業のお金の流れなどをすべて精算するという重要な業務です。
しかし、1年間すべての会計記録を遡るのは膨大な時間と労力がかかってしまいます。
そこで月次決算を毎月行っていると、1年遡る必要がなくなり負担軽減につながります。
金融機関からの融資がスムーズになる
金融機関からの融資を受けるためには、金融機関がその企業の業績を調べる時間が必要になります。
その際に月次決算を取り入れている企業であれば、直近の業績がすぐにわかり早めの判断につながるのです。
また、月次決算を導入しているとそれだけで金融機関からの印象がよくなるため、融資を受けやすくなるというメリットもあります。
月次決算のやり方
月次決算を行うためには8つのステップを踏む必要があります。
1.残高確認
毎日基調を行っている帳簿の残高と実際の残高が一致しているかを調べます。
2.棚卸しの確定
月末に棚卸しを行い、帳簿と一致しているかを調べて在庫数と金額を確定します。
3.仮勘定を整理
仮払金などの仮勘定科目をそれぞれの適切な勘定科目に振り分けて整理します。
4.経過勘定を計上
費用や収益分を計上し、未入金、未実施の場合は未払い費用などを計上します。
5.減価償却費等を計上
減価償却費などの期末確定費用を見積もり、1年分の費用から12分の1をして計上します。
6.売掛金と買掛金を計上
その月の売掛金と買掛金を計上します。
7.月次決算書の作成
損益計算書、貸借対照表、資金繰り表などの書類を準備して月次決算書を作成します。
8.月次行政報告
経営状況がわかりやすいようにデータなどを取り入れた書類を作成し、経営層に報告を行います。
まとめ
月次決算には年次決算の負担を軽減するなどのメリットがあり、企業の経営状況を正確に把握する上で必要な業務です。
月次決算に大事なことは速さと正確さですので、理解を深めて作業に慣れることで効率化を図っていきましょう。
法律で義務付けられてはいませんが、取り入れた方が企業の経営に役立つと言えるでしょう。
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