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プライム市場とは?メリットやデメリットなどをわかりやすく解説

プライム市場とは、東京証券取引所(以下、東証)の市場区分再編により運用が開始された株式市場のひとつです。
再編前の東証一部にあたるプライム市場は、市場の再編に伴い、上場基準や上場維持基準が変更されました。
本記事では、プライム市場のメリットやデメリットとともに、上場基準と上場維持基準などについても解説していきます。

プライム市場とは?メリットやデメリットなどをわかりやすく解説

プライム市場とは

一部・二部などに分かれていた東証は、2022年より市場区分が再編されました。プライム市場とは、再編後に運用開始となった、3つの市場区分のうちの1つです。
東証の市場には、その他にスタンダード市場とグロース市場があります。プライム市場は旧東証一部に該当し、他の2つよりも上位の市場です。
新市場移行前日である2022年4月3日時点で、東証一部上場企業は2,177社ありました。そのうちの1,839社がプライム市場に移行しています。

プライム市場の上場基準と上場維持基準

プライム市場に上場するための基準が上場基準で、プライム市場に継続して上場するための基準が上場維持基準です。東証では、他の市場よりも基準が厳しくなっています。
これらの基準はさらに細分化され、数値で基準を満たしているかを判断できる形式基準と、資料や聞き取り調査などから判断する実質基準に分かれます。
プライム市場への上場は、形式基準だけでなく実質基準も満たさなければなりません。そのため、事前の準備は不可欠で、一定の期間を要します

プライム市場に上場するメリット

プライム市場に上場するメリットには、以下のものが挙げられます。
・企業価値の向上
・多額の資金調達が可能となる
・TOPIXに採用されるようになる

プライム市場に上場しているだけでも社会的信用を得られるため、企業の価値向上が見込めるようになるでしょう。そのため、銀行から融資を受けやすくなり、多額の資金調達も可能となります。さらに、プライム市場に上場することで企業の知名度が上がるので、TOPIX(東証株価指数)に採用されるようにもなります。

プライム市場に上場するデメリット

ただし、プライム市場に上場するデメリットもあります。主なデメリットは以下の通りです。
・上場するための費用が高くて上場維持にもコストがかかる
・プライム上場後もたゆまない企業努力が求められる
・多くの情報を開示しなければならない

プライム市場は、スタンダード市場やグロース市場に比べて、上場審査料・新規上場料・年間上場料が高く設定されています。さらに、監査法人への監査費用なども用意しなければなりません。
さらに、プライム上場企業には多くの投資家などが注目するため、企業はたゆまぬ努力が必要です。具体的には、情報の開示などが挙げられます。

2022年より運用開始となった東証のプライム市場は、旧東証一部よりも上場基準や上場維持基準が厳しくなっています。プライム市場への上場で企業価値の向上などが期待できますが、その分のコストを用意しなければなりません。プライム市場へ上場する際には、上場によるメリットとデメリットを比較する必要があります。

この記事を書いたライター

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株式会社ループス 
スクエア東京:web担当

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