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組織再編を行う理由とメリット・デメリット
組織再編を行う理由とメリット・デメリットについて紹介します。
はじめに
組織再編という言葉を聞いてどのようなイメージを持ちますでしょうか。組織再編にはどのような意味・やり方。メリット・デメリットがあるのでしょうか。実は、組織再編をすることで、自社の事業運営の効率化、新たな技術の導入をする事ができます。この項では、組織再編にはどのような方法や意味があるのか、メリット・デメリットを合わせてお伝えします。
組織再編とは？
大前提として、企業の組織再編は主に業務の効率化を図るために実施されます。その企業にとっての不採算部門を切り離して、リソースを不採算部門から主力部門や注力部門に再分配することができるようになります。また、同じような業務内容の企業同士が合併を行うことで、双方の顧客合わせて、とても多くの顧客を抱える企業が生まれる事もあります。
メリット
事業再編には大きく分けて4つの方法があります。合併・分割・株式交換・株式移転です。それぞれについてメリットを見ていきましょう。
・合併
同一業種の企業同士が合併を行うことで、資本力や顧客の増加につながり、更なる成長につながる。
それぞれの企業の技術力やノウハウを組み合わせることによって、更なるビジネス拡大につながる。
それぞれの企業の共通しているセクションや業務を統一することでコストを抑えることができる
・分割
売り手の企業にとっては切り離したい部分だけの切り出しができていて、買い手の企業にとっても欲しい部分だけの買収ができるので無駄がない
会社分割によって買い取った事業資産には消費税が免除されているなどの税制面での優遇措置がある
・株式交換
買い手の企業が売り手の企業の株式を入手することで子会社化をするため、買収実行に関しての資金が不要
合併とは違い、売り手の企業で子会社となった企業にも法人格があるため、子会社も親会社の経営に参加できることもある
・株式移転
株式を移転させるのみで子会社化にすることができるため、コストを最小にする事ができる
合併とは違い、兄弟関係となるため対等な立場で事業を行う事ができる
子会社の法人格があるので、親会社に合わせなければならないわけでなく、組織再編後も社員の働き方に大きな変更はない
デメリット
合併
合併の手続きをすることでいろいろな費用が必要になる
従業員が増えるために人件費が増える
中小企業において、合併した結果資本金が1億円を超過してしまう場合には法人税の優遇措置が無くなってします
経営陣と従業員の距離が近かった社風が、合併し組織が大きくなったことでコミュニケーションが難しくなる
・分割
会社が分割されてしまうと経営陣も変わってしまうため、求心力が失われてモチベーションが損なわれる可能性がある
買収された事業部門の中の優秀な社員の人材流出につながってしまう恐れがある
売り手企業から分割された事業は、買い手企業のルールに則ることが必要であり、働き方や企業風土などが異なり、企業風土の統一がうまくいかない可能性がある
・株式交換
子会社の株主が全て親会社の株主となるために、株主構成が大きく変わってしまう
親会社が上場企業の場合、投資家の期待値が低いと株価が下がってしまう可能性がある
・株式移転
新しく会社を作る必要があるため、維持費用が必要になる
新しく作った会社を上場した場合、投資家の期待値が低いと株価が下がってしまう可能性がある
組織再編には双方の利害が一致する相手が見つかれば、売り手と買い手の企業双方に大きなメリットがあります。
現状を打開する施策を検討されてる方は、組織再編も1つの選択肢として検討してみてください。
この記事を書いたライター
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