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落款印って何?
落款印って何?について紹介します。
落款印と種類
落款(らっかん)とは、書物や絵画などの作品が出来上がった際に、作成者の「しるし」として押す「印」の事です。
実印・銀行印・認印と異なり実務上では使うケースの無い印鑑です。
種類は大きく分けて6種類あり
・姓名印・氏名印
名前の通り作成者の氏名や姓名が彫られた印鑑の事を指します。
・雅号印(がごういん)
作成者の雅号が彫られた印鑑の事を指します。雅号とは書家や画家が本名以外に持っている名前のことでペンネームに類するものです。
・印首印(いんしゅいん)・関防印(かんぼういん)
書き始めの印として作品の右上に押す印の事を指します。
・押脚印(おうきゃくいん)・遊印(ゆういん)
作品中の飾りとして自由に押す印の事を指します。
・連印(連続印)
氏名や雅号を2つに分け、1本の印鑑に2つの文字を彫って、白文か朱文に揃えて作成した印の事を指します。色紙や短冊などに用います。
・一文字印
姓一文字・名一文字をそれぞれ彫った印の事を指します。それぞれ別々に利用し、色紙・短冊・絵手紙などで用いられます。
作り方
1) 材質とサイズを決める
まずは、印鑑を作る材質を選びましょう。落款印の材質としては石が最も一般的ではありますが、使い勝手は木材の方がいいでしょう。また、黒水牛・柘・象牙などの材質もありますので、ご自身のお好みで決めて頂いて構いません。
材質が決まったら印面が平らになるまでやすりを掛けましょう。ここでしっかりと平面にならないと、しっかりとした印影にならないので注意が必要です。
次にサイズを決めます。基本的には作品とのバランスを見て決めますが、最もスタンダードなサイズは、手に収まりやすい18mm~24mmです。また、印床(いんしょう)があると、材質をしっかりと固定できるので、ケガをしにくく、材質の加工もしやすいのでお勧めです。
2) 文字とフォントを決める
基本的なフォントは篆書体(てんしょたい)ですが、ご自身の作品の雰囲気に合わせて決めて頂いて構いません。
文字はご自身の名前・格言・好きな言葉・縁起のいい言葉などこちらも作品とのバランスを考えてご自由に決めて頂いて構いません。
内容が決まったら紙にデザインしてみてください。
3) 印刷する
紙にデザインしたものをレーザープリンタで印刷してください
4) 彫る
印面を彫ることを篆刻(てんこく)と言います。ご注意頂きたいのは、白文にするのであれば文字を、赤文にするのであれば文字の余白を彫るようにしてください。
5) 撃辺(げきへん)を彫る
印面が彫りあがったら、印面の淵にわざと傷をつけます。これをすることによって落款印が味わい深くなります。
使い方
必ずこうしなければならないというルールはありませんが、書物の作品には印首印(関防印)・氏名印(姓名印)・雅号印の「三顆印」を押すことが一般的です。ですが、作品とのバランスや余白が無い場合などは全てを押す必要はありません。一方、絵画の場合はイメージや表現方法によって押す位置や種類が変わることもあります。
また、落款を使う場合には、一般的な朱肉ではなく印泥(いんでい)を使うことで鮮やかな落款となるのでおススメです。
まとめ
落款印はとても日本的で、趣のある印鑑です。芸術家でなくとも年賀状・名刺・手紙などに利用できますので、興味のある方はぜひ作ってみてください。
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