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税務調査について~種類や気をつけるべき点を解説~
法人であろうと、個人事業主であろうと、税務調査に対する注意が必要です。全ての企業が税務調査の対象とはなりませんが、毎年20万件以上の調査が実施されており、自身が勤務する会社がいつ調査対象になる可能性があることを考えると、警戒が必要です。税務調査は、どのようなプロセスなのか、またどのような会社が調査の対象になるのか、といった詳細について知識が不足しているケースは珍しくありません。
税務調査とは
税務調査は、国税庁や税務署などの税務機関が、納税者が正確に税金を申告・納付しているかを確認するためのプロセスです。毎年、全法人の約6%が調査の対象となるため、個々の法人にとってはおおよそ10年に1度の頻度で調査が行われる可能性があります。
税務調査は任意調査と強制調査の2種類
任意調査
通常、脱税などの疑いがない場合、税務調査は任意調査と呼ばれ、事前に通知があります。この通知は電話などで事前に会社に連絡が入り、急に調査が実施されることはありません。
強制調査
「マルサ」は「国税局査察部」の俗称であり、税務調査において強制調査を担当する部署です。強制調査は、その最大の特徴として、以下の条件が想定される場合に裁判所の令状を取得して実施されることがあります:
①脱税の隠蔽工作が悪質であること
②脱税額が1億円を超えること
強制調査は、これらの条件が満たされる場合に裁判所の許可を得て行われ、税務申告における不正行為の証拠を収集するための手段として使用されます。
調査対象になりやすい会社の特徴
税務調査を受けやすい会社には、いくつか特定の特徴が関連していることがあります。以下はその例です:
①黒字である
②消費税の還付を受けた
③利益の急増
④多額の非経常的な経費が計上されている
⑤設立から3年目の法人
これらの特徴がある場合、税務機関はリスクを低減するために調査を実施する可能性が高くなります。ただし、これらの特徴があるからといって必ずしも調査を受けるわけではなく、合法的な税務対策や正確な申告を行うことが重要です。
顧問税理士がいれば安心なのか
顧問税理士がいることは安心材料ですが、完全に安心とは言い切れません。その理由は、すべての税理士がすべての分野に精通しているわけではないからです。税務調査において必要なのは、単に会計や税務の専門知識だけではありません。コミュニケーション能力や交渉力も欠かせません。なぜなら、税務調査官も人間であり、公務員としての役割を果たしているからです。そのため、調査官の立場や意見を理解し、対話を重視することが大切です。自社の正当性だけを主張し、調査官の立場を無視すると、些細な理由で処理を否定される可能性があることに留意すべきです。心配なら、税務調査に対する経験豊富な会計事務所と顧問契約を結ぶことを検討しましょう。彼らは税務調査への適切な対応に精通しています。
もしもの場合に備えて注意しておくべきこと
会社を設立してから数年経っても、10年以上経過しても税務調査が行われる可能性があることを考慮し、日頃から備えを怠るべきではありません。当然のことですが、適切な税務戦略を検討し、過度な節税志向や脱税志向を持たないことが最も重要です。税金を削減できると資金繰りが楽になりますが、逆に発覚した場合には追加の課税金を支払うことになり、場合によっては刑事罰を受ける可能性もあることを肝に銘じましょう。税務調査に対する正確な対応と合法的な税務実践は、企業の信頼性と持続可能性を確保するために不可欠です。
取引の証明となる資料は残しておくべき
税務調査の際には、曖昧な点があると調査官から質問が飛びます。その際、適切に対応できないと、無実でも疑念が生じる可能性があります。このような状況を避けるために、証拠を示すことのできる文書や書類はしっかりと保管しておくことが大切です。
会計ソフトを利用して正しい税務申告を
人は誤りを犯すことがあります。税務調査によって誤りが指摘され、修正申告が必要になることもあるかもしれません。しかし、日常から正確な納税実践が大切です。そのためには正確な帳簿が必要です。帳簿を正確かつ効率的に管理するために、会計ソフトウェアの導入がおすすめです。手書きと比べて、会計ソフトウェアは数値を入力するだけで自動的に計算してくれるため、税務調査に備えて正確で迅速な会計を行うのに最適です。
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